思考ツールを使う際のよくある失敗

思考ツールを授業で活用しようとする際に,「どの思考ツールが使えるかな」
という発想で授業を設計してしまうことがあります。

しかし,この発想での授業はだいたいうまくいきません。
なぜなら,「思考ツールを使う」ことが目的になってしまうからです。

そうではなく,何を考えさせたいか,その「考える」がどの思考スキルと関係するか,を

僕がお邪魔する学校では,以下のような手順で思考ツールを選択してもらうことをお願いしています。

思考ツールを選ぶ手順

どの思考ツールを使うか?ではなく,どの思考させたいか?を基準に授業を組み立てることが大切です。

思考スキルと思考ツール

思考ツールは思考スキルの習得と発揮を促すためのツールであると捉えています。
そのため,思考ツールは思考スキルと対応づけて選択することが重要です。
「比較」なら「ベン図」,「理由づける」なら「クラゲチャート」というように,思考ツールを思考スキルと対応づけて活用することによって,思考スキルを習得させることが重要だと考えています。

スキルとツールの対応の例

思考スキルについて

思考スキルは曖昧な思考を具体化して捉えるための枠組みです。
泰山ほか(2014)は学習指導要領の教科等横断的な分析から,教科共通の思考スキルを19種類整理(J-Stageへリンク)しています。
他にも学習指導要領解説 総合的な学習の時間編では,考えるための技法として10種類を整理しています。

思考力を,「思考スキルを習得し,状況に応じて活用する力」であると捉えることによって,「思考力」を指導可能な能力として捉え,育成することを目指しています。