9月30日

情報活用能力調査に関する会議、どのレイヤーの人にも価値あるものにするためになにを示すべきか。わかりやすさと正確さのバランスについて議論。

午後は移動して、学長理事面談日程調整。明日の研修準備、JSET発表用ポスター作成。

9月29日

朝からJSET大会実行委員、安全に参加いただける形を検討。

昼から鳴門市ICTコラボチーム打ち合わせ。鳴門市の先生方と面白い実践ができる仕組みをうまく作りたい。

午後から徳島の横川先生と実践研究打ち合わせ。やってもらった実践が面白い結果。うまく整理したい。

幸崎中学校 校内研究

三原市立幸崎中学校の研究授業,5年ほど関わらせていただいている。
今回もオンライン。
先生方も生徒も1人1台端末の活用はかなりこなれてきた感じ。

今日は3年生,数学。数学の思考ツールの活用は難しいが,考えられた授業を見せていただいた。
5年の積み重ねがあるので,生徒が思考ツールを選ぶ。みたいなことにも少しずつチャレンジしていただいている。
いつも通り,授業で期待する思考とその支援についてお話。

関係づける×国語

「関係づける」を支援するコンセプトマップは,あるものとあるものがどのような関係にあるのかを考えることを支援します。

教科:国語
考えさせたいこと:文章同士の繋がりを整理する
コメント:世界の様々な家の作りとその役割,自然環境との関わりについて説明した文章です。それぞれの書かれていることがどのような関係にあるのかを読み取っていく際に,板書上でコンセプトマップを作成した事例です。
このように,みんなで考えたことを一つのツールの上に整理しながら,ツールの使い方を確認するのも大切です。

多面的にみる×理科

「多面的にみる」は理科で予想を立てるときに活用することもできます。
視点ごとに要因を推測することで,妥当な予想にすることを支援しています。

教科:理科
考えさせたいこと:金星の見え方が変化する要因を考える
コメント:自然現象は要因がたくさん想定できるので,このように視点を与えることで思考を支援することができます。
この場面では先生が視点を与えていましたが,慣れてくると生徒が自ら視点を設定することもできるようになるとより効果的です。

多面的にみる×総合

フィッシュボーン図は「多面的にみる」ことを支援する思考ツールです。
頭に「考えたい課題」を記入し,中骨の部分に視点,小骨の部分に具体例を記入します。
この場面では,総合的な学習の時間で,自分たちのまちがやさしい街になっているかどうかについて,情報を集め,それを多面的な視点で整理しています。

教科等:総合
考えさせたいこと:自分たちのまちがやさしい街であると言えるかを考える
コメント:「やさしいまちと言えるかどうか」はとても抽象的なお題で,いろんな「考える」が想定できます。この場面では集めた情報を多面的に整理させることで,考えることを支援しています。

評価する×道徳

PMIは「評価する」思考スキルを促すための思考ツールです。
Pには良いところ,Mにはダメなところ,Iには気になることを記入します。

教科:道徳
考えさせたいこと:「自分ならどちらを選ぶか」を考える
思考スキル:評価する
コメント:それぞれの選択に良いところや悪いところがあり,その上で「自分が何を大事にするか」を決めることで,「正しいこと」ではなく,その子の価値観が反映された意思決定になります。そのために,まずはそれぞれの選択を「評価する」ことで議論の土台を整理させることが重要になり,そのためにPMIで「評価する」ことが有効に働きます。

児童が記入したPMI

9月24日

午前中,郵便局。その後少し散歩したのち,ベネッセ共同研究会議。
その後,論文投稿に向けた先行研究整理。
「転移」もう一度勉強し直し。
17時から学会,協議会関係,会議を3つ。

思考ツールを使う際のよくある失敗

思考ツールを授業で活用しようとする際に,「どの思考ツールが使えるかな」
という発想で授業を設計してしまうことがあります。

しかし,この発想での授業はだいたいうまくいきません。
なぜなら,「思考ツールを使う」ことが目的になってしまうからです。

そうではなく,何を考えさせたいか,その「考える」がどの思考スキルと関係するか,を

僕がお邪魔する学校では,以下のような手順で思考ツールを選択してもらうことをお願いしています。

思考ツールを選ぶ手順

どの思考ツールを使うか?ではなく,どの思考させたいか?を基準に授業を組み立てることが大切です。

思考スキルと思考ツール

思考ツールは思考スキルの習得と発揮を促すためのツールであると捉えています。
そのため,思考ツールは思考スキルと対応づけて選択することが重要です。
「比較」なら「ベン図」,「理由づける」なら「クラゲチャート」というように,思考ツールを思考スキルと対応づけて活用することによって,思考スキルを習得させることが重要だと考えています。

スキルとツールの対応の例