日本教育メディア学会第28回全国大会(12/18-19)

早稲田大学に移動。日本教育メディア学会に参加。
オンラインでの実施だが,第9期事務局から第10期への引き継ぎのため,会場校での参加。

初日,午前中第9期理事会,引き続いて第10期理事会。
午後から総会,シンポジウム2件。

シンポジウムは新設私立学校3校のセッションと教育メディア研究の見直しの2件。
私立学校が集まったシンポジウムはそれぞれの特徴や仕組み,ねらいを共有するところで終わってしまい,もう少し話を聞きたかったところ。

2日目に研究発表。
「シンキングツールのポートフォリオ化とその振り返りが思考スキルの認識に与える影響」を発表。

関連研究についても議論できてもう少し深めたいポイントもクリアになり,有意義な会だった。

運営いただいた先生方に感謝。

ベネッセ共同研究打ち合わせ(12/17)

朝から東京へ移動。新宿オフィスでベネッセ共同研究打ち合わせ。

ここまで進めてきた言語能力や思考力を評価するための問題作成についてと、今後の方向性について。

朝からフル会議でへろへろに。

南あわじ市・洲本市組合立広田小学校校内研(12/15)

朝から授業、会議に参加したのち、淡路の広田小学校へ。今年度、何度もお邪魔したが、今日はその総まとめ。

授業の振り返りと今後の研究課題について。

実践事例を参照してもらいながら、これまでの取り組みを振り返りつつ、来年度以降の議題を設定する。

基本的な前提が共有されているので、本質的な議論ができて、楽しかった。

来年度、より深まった実践研究になるようにお手伝いできればと思う。

理由づける×国語

物語文の解釈の根拠を示すためにクラゲチャートを活用した実践です。

教科等:国語
考えさせたいこと:物語の最後に飛んだ白い鳥が主人公かどうかを考える
コメント:物語の解釈は多様にありますが,それは本文中の記述をもとにする必要があります。自分の考えとその理由を整理するためにクラゲチャートを活用しています。自分の考えとともに理由を説明することによって,物語の解釈を多様にしながら,読みを深めることを支援します。友達の意見は赤文字で追加しています。

比較する×音楽

「比較」は基礎的なスキルでいろんな教科に出てきます。
音楽で2つの民謡の特徴を比べた実践です。

教科等:音楽
考えさせたいこと:2つの民謡の特徴を捉えよう
コメント:それぞれの特徴を整理させつつも,民謡が「地元のことについて歌っている」という共通点があることに気づかせる実践でした。いろいろな視点で比較することで,それぞれの歌の良さに加えて,民謡という歌の特徴への気づきが促されていました。

分類する×社会

社会科で分類のためにXチャートを使った事例です。
分類と多面的はよく似ている思考なので,先に視点を設定してそれにあわせて教科書を抜き出すというような活動であれば「多面的」,学んだことを4つに分けるという活動であれば「分類」となります。

教科等:社会
考えさせたいこと:イタリアの状況を整理しよう
コメント:イタリアについて調べたことを,それぞれの視点に分けて整理しています。それぞれの地域について整理した結果を共有することで,国の違いや特徴に気づきやすくなります。

理由づける×総合

総合的な学習の時間でプログラミングを体験し,そこからプログラミングに対する考えを整理した実践です。
プログラミングに対する考えとその理由を体験から整理します。

教科等:総合
考えさせたいこと:プログラミングについての考えを整理する
コメント:体験や話から考えたプログラミングに対する考えを整理させています。その際に結果だけでなく,理由もあわせて整理させることで何を学んだのかを看取ることができます。
どの思考ツールにも共有しますが,枠は全部埋める必要はないし,足りなければ枠を足すこともできます。

多面的にみる×生活科

生活科では,いろんな感覚を使って体験したことを整理しておく場面があります。
体験したことを多面的に整理するためにXチャートを活用した事例です。

教科等:生活科
考えさせたいこと:体験したことを整理しよう(変わったことを見つけよう)
コメント:まず体験したことを4つの視点から整理しています。さらにこの実践では夏に行った整理の上に秋の体験の結果を重ねることでその変化や比較を示しています。変化をとらえる,比較するためのツールは使っていませんが,多面的にそれぞれの視点で整理されていることで,比較の視点が明確になると思われます。

構造化する×国語

文章上の記述から,登場人物を性格を構造化して想像させる実践です。
国語で大切になる文章上の記述とその解釈の対応をちゃんと構造として整理することを促した実践です。

教科等:国語
考えさせたいこと:登場人物がどんな男の子なのかを考える
コメント:国語では文章上の記述を根拠に解釈をすることが求められます。そのために自分の解釈の構造をしっかりと示すためにピラミッドチャートが活用されています。
一番下に根拠となる本文,真ん中にその解釈,そして,一番上にそこから考えた登場人物の性格を書きます。
このように整理することで,友達と比べた際に,抜き出してきている記述が違うのか,記述は同じだけど解釈が違うのか,など,比較の観点が具体的になり,多面的に文章を読み解く支援になることが期待できます。

多面的にみる×道徳

道徳では,「多面的にみる」思考が求められる場面がたくさんあります。
多面的にみるためのツール,バタフライチャートを使った事例です。
バタフライチャートには,強い反対,弱い反対,弱い賛成,強い賛成の4つの理由を記入するスペースがあるので,それぞれの考えを想定して,整理することができます。

教科等:道徳
考えさせたいこと:謝りに行くべきかどうかを考えよう
コメント:謝りに行くべき理由と行かないほうがいい理由を考えます。自分の考えだけでなく,逆の立場の考えを想定することで,自分の選択の良いところだけでなく,別の選択肢の良いところも想定します。
このように整理した後で,自分の考えをまとめさせることで,多面的に検討した上で考えを持つことができるでしょう。
この実践では,Google Jamboardにそれぞれの理由を書き出させたのち,その理由を「誠実かそうでないか」で色分けさせることで,単純に「謝りに行くという行動だけが誠実である訳ではない」と言うことをに気づかせる工夫がなされていました。